濃い緑に
反発するかの
ように
槍のような
視線を
注ぐ。
そいつは
何ものか?
じっと
見つめる。
恐れ慄く
ように
そいつは
一瞬、震えたが、
あとは何も
反応はなし。
息を詰める。
その力みを
逆に
突かれた。
そいつに
飛び掛かられた
私は
横転した。
そして
喰われる。
自分が
喰われるのが、
その感覚が
よくわかる。
喰われながら
自分が
消えていく。
自分であった
存在が
無惨に
切り刻まれる。
亡き者と
私は
なっていく。
もう何度、
こういったことを
繰り返して
いるのだろう?
永遠の
輪廻。
その輪から
抜け出せない。
私の弱さは
永遠なのか?
人の
愚かさは
永遠なのか?
今度こそ!
という
悔恨も、
永遠なのか?
いや、
そうじゃない。
という
ことを
永遠の時間を
使ってでも
私は
証明してやる。
永遠が
私を
呑み込むか?
私が
永遠を
抱き切るか?
つづく