福田さんのコーチング

福田さんコーチング その3

 

たけうちさん、

これだけ私の話、

聴いてるんだから

もう

わかってるでしょ?

私が

自分を全然

信じていないってこと。

 

あれ?

何ですか、

自覚あったんですね〜。

 

またそうやって

軽く言う。

こんな話、

誰にもしませんよ。

 

そうですね。

ありがとうございます。

正直にお話し

くださって。

でも何で急に

そんなお話を?

 

なんかねぇ。

もう、嫌なんですよ。

こんな自分が。

 

あっそうなんですか。

「このままの自分でいい」

って

ずっと言われていたのに。

 

いや、

たけうちさんのせいに

するわけじゃないですけどね、

なんだかんだと

こうやって自分と

向かい合ってると、

やっぱやだなぁ、俺、

って

思いますよ、やっぱり。

 

ご自分を信じられない、

というのは、

ご自分の何を

信じられないんですか?

 

いやぁ、

何もかも、ですよ。

 

何もかも?

 

そう。

何もかも。

なんか自分なんか

いなくなればいい、

って

思うことが本当は

あるんですよ。

定期的にそんな波が

襲ってきます。

 

ひょっとして今が

まさに?

 

そうそう。

その時です。

 

何かありました?

 

いやいや、

何もないですよ。

その、何もないことが

嫌なんですよ。

 

以前は、

何もないままの人生

でいい、

って断言してたのに?

 

もちろん

そう思いますよ。

でも、一方で

それを嫌がっている

自分がいる。

自分が分裂しそうです。

わけがわからなくなる。

 

あぁ、それは

いい兆候ですね。

 

なに?

そうなの?

嫌だよ、こんなの。

 

気持ち悪いですしね。

 

気持ち悪いよ。

たけうちさん、

早く治してよ。

 

笑笑。

治しませんよ。

 

なんでよ〜。

クライアントが

困ってるんだぜ。

 

だって、

せっかく気持ち悪い

状態なんだから。

こんなチャンス

たまにしかないでしょ。

 

なにがチャンスだよ。

他人事だと思ってる

でしょ。

 

もちろん他人事ですよ。

当たり前じゃないですか。

福田さんは

あなたなんですから。

あなたに起こることは

あなた自身が

起こしてるんですから。

福田さんがご自分を

癒してあげないと。

 

えぇ〜、嫌だよ。

俺、自分が嫌いだもん。

自分を癒すなんて。

 

ご自分のどこが

嫌いなんですか?

 

全部だよ。

 

でも、その中で

特にどこが?

 

こういうところ。

 

へっ?

 

こういう

素直じゃないところ。

 

笑笑笑!

なんだ、それも

自覚してんだ。

 

笑わないでよ。

わかってるよ。

俺はこういう

斜に構えたところが

大嫌いで。

 

じゃあさ、福田さん。

10秒だけ、

素直になりませんか?

 

なにそれ?

 

10秒だけ、

私の目をじっと

見つめませんか?

 

えぇ〜?

気持ち悪いよ。

 

いいじゃないですか。

10秒だけ無言で、

まっすぐ私の目を

見つめてみてください。

 

催眠術?

 

いやいや、

そんな力、私にはないし。

人をまっすぐに

見つめると、

自分もまっすぐに

見つめられるんですよ。

まぁ、遊び感覚で。

 

わかったよ。

じゃあやるよ。

 

<10秒、見つめる>

 

どうですか?

 

そんなに悪い

もんじゃないな。

 

おぉ。

じゃあ大丈夫ですね。

 

なにが?

 

まぁまぁそれは

ともかくとして。

福田さん、ご自分の

何を一番、

信じたいですか?

 

夢、

ですかね。

 

何言ってんですか?

 

何言ってんですか、って

何言ってんの!

大真面目だよ。

 

だって、福田さん。

主体的に生きるのも

望みを持つのも

嫌だって

あれだけ言ってたじゃ

ないですか。

 

いや、だからさぁ、

そんな風に考える

自分が嫌なのよ。

そんな自分を

好きになれると思う?

 

思いませんよ。笑

 

だろっ!?

だから、そんな自分を

信じられるわけが

ないじゃないか。

 

って、

なんで私が福田さんから

説教されないと

いけないの。笑

じゃあ福田さん、

本当は夢があるんですね?

 

ないよ。

ないから困ってる。

自分を信じられないから

夢がないのか、

夢がないから、

自分を信じられないのか。

それが

よくわからんけど。

でも俺だって本当は

夢を持ちたいよ。

 

なんだ福田さん、

かなり健康的じゃないですか。

やっぱり。

そこまでご自分の気持ちを

素直に見つめられるなら、

もう大丈夫ですね。

今日のコーチング、

終わりにしましょう。

 

なんでだよ〜。

 

つづく

 

福田さんのコーチング その2

 

たけうちさん、

なんか最近とても

疲れやすいんですよ。

休みの日なんか、

一日中寝てますよ。

下手をすると

10時間近く

寝てしまうことも

あります。

私にとっては

休みの日をいかに

楽しむか?

が大事なんですが。

とはいえ、

仕事に頑張っている

訳ではないですよ。

仕事は

言われたことはきっちり

やりますが。

できるだけ余分な力を

出さないように

していますし。

なんでこんなにも

疲れるんでしょうかね?

 

福田さんは

ホントに相変わらず、

ご自分のことが

よくわかっていないんですねぇ。

 

どういうことですか?

 

福田さんの

真本音度合い、

最近またかなり

上がってるんですよ。

 

えぇ〜っ?

たけうちさんいつも言いますが、

私、真本音で生きるの

いやですから。

 

またそういうことを

言う。

福田さんの顕在意識がね、

どれだけそう言っても

無駄ですよ。

真本音度合い、着実に

上がってます。

その証拠に、

私とこうやって話すの

好きでしょ?

 

まぁね、

唯一の楽しみかも

しれません。

 

でしょ? 笑

 

でも私はね、

やはり真本音とは

無縁ですよ。

それよりも

教えてくださいよ。

わかるんでしょ?

私の疲れの原因。

 

わかりますよ。

 

じゃあ、

教えてくださいよ。

 

んじゃ、

ご自分が真本音人間だと

認めたら

教えてあげます。笑

 

また、そう言う。

 

まぁ、冗談です。

教えますよ。

福田さん、今直観的に

その疲れ、

誰から受け取ったと

思いますか?

 

誰から?

ってどう言うこと?

 

その疲れは

福田さんの疲れじゃ

ないですよ。

 

なに?

どういうこと?

 

福田さんのストレスじゃ

ないんですよ。

人のストレスを

受け取ってるんです。

極度の疲れの場合は

ほぼ、それが原因です。

しかもそれは

一人からじゃない。

何人もの人のストレスを

受け取ってますよ。

 

えぇ〜っ?

マジですか。

 

はい、マジです。

心当たりは?

 

そう言われると、

全然関係ないかも

しれませんが、

浮かぶことがあります。

 

あっ、それですね。笑

 

まだ、話してないのに。笑

関係ない話ですよ。

先日ね、

海外出張に行ったんです。

でね、

日本に帰る直前に

疲れを癒そうと思って

外国人の人がよく通う

マッサージ屋さんに

寄ったんですよ。

 

やっぱり、

それが原因ですね。

 

えっ、マジですか?

 

マジです。

どうせ、マッサージを

受けたら、

そっから疲れたんでしょ?

 

いや〜、そうなんです。

今、思い出すと

確かにそっからですね。

私ね、

そこのマッサージ、途中で

やめたんですよ。

なんか急にソワソワした

気持ちになってしまって。

全然居心地よくなくって。

あーここは私には合わないな、

って思ったんで、

途中で「もういいです」

ってやめたんです。

 

マッサージが

始まってから

ソワソワし出したんでしょ?

 

そうそう。

始まってすぐでしたよ。

なんか、せっかく

リラックスしようと思って

来たのに、

息苦しくなって来たんですよね。

 

それが

エンティティですよ。

 

エンティティ?

前に言ってた?

 

そうです。

ストレスの濃度が濃くなって

実体化したものです。

日本語に訳すと

「生き霊」とも言われてます。

 

マジですか。

 

はい、マジです。

でもみんなエンティティは

ありますよ。

私達はエンティティの

交換をしながら

生きているようなものです。

 

でもなんで

こんなにも疲れるんだろ?

 

それは恐らく、

福田さんの担当になった

マッサージ師さんが、

たくさんのお客様から

エンティティをいっぱい

もらっていたからですよ。

 

えぇ〜、まさか

そのエンティティを

私がいっぺんに

もらったと?

 

その通りです。

 

そんなのイヤですよ!

そんなの私は

望んでません。

 

でもしょうがないですよ。

福田さんの

真本音度合い、

高まってるんですから。

 

どういうこと?

真本音度合い高まると

エンティティもらうの?

 

稀にそういう人が

います。

実は私もそういうタイプ

です。

福田さんはきっと

真本音では、

たくさんの人達に

パワーを与えたい、って

願ってるんでしょうね。

 

いやいやいや、

全然願ってないし。

 

笑笑笑。

福田さんの顕在意識が

願ってなくても

福田さんの真本音は

そう願ってるんですよ。

そういう願いを強く

持っている人は、

人のエンティティを

受け取る傾向にあります。

いろんな人のエンティティを

どんどん掃除機のように

吸収します。

で、もともとのエンティティの

持ち主はみんな

元気になるってわけです。

 

いやいやいやいや。

そんなのイヤですよ。

私、望んでませんよ。

 

いやいやいやいや。笑

真本音が望んでるから

そうなるんです。

実際、どうですか?

首の後ろあたり、

とても重くないですか?

 

・・・・、いや、

悔しいけど、

メチャクチャ重いです。

 

でしょ?

そこにエンティティが

溜まってます。

恐らく、

何十人分かのヤツが。

福田さん、

本当に人を楽にして

あげたいのですね。

 

いやいや、やだよ俺。

 

しょうがないですよ。

そういうタイプの人は

きちんとした

エンティティ処理の仕方を

学んだ方がいいです。

今から私が

教えますから、

今日から早速、

実践してください。

すぐに楽になりますから。

 

はぁ・・・。

俺、真本音度合い

上げたくないよ〜。

 

まぁまぁまぁ、

じゃあ今から

教えますからね。

 

つづく

 

福田さんのコーチング その1

 

では、

体験コーチングを始めさせて

いただきます。

まずは、

コーチングを受けてみたいな、

と思われたきっかけや

理由がございましたら、

教えてください。

 

はい。

よろしくお願いします。

いきなり

本質的な話で恐縮ですが、

ぶっちゃけて

言いますと、

私、

自由になることが

怖いんです。

 

はい?

 

いえね、・・・

私は人から言われた通りに

生きることが

好きだったんです。

だって、

楽じゃないですか。

仕事でも特に

出世意欲もなく、

ただ上司の言われた通りに

仕事をする。

もちろん、言われたことは

きっちりと仕事しますよ。

でもそれだけを

考えて、

求められたことに応える

ことだけを考えて

仕事をするのが

とても好きだったし、

それが仕事だと

思ってたんです。

 

なるほど。

 

でも、最近急に、

会社から

「主体性を大事にしろ」

と言われるように

なったんです。

「自分で考えろ」

と。

そんな、・・・急にそんなことを

言われても、と

困りましたよ。

人生なんて、

主体的でなければないほど

楽だと私は思いましたし。

 

へぇ。

なかなかそこまで

言い切る人も

珍しいですね。

 

そうなんですよ。

みんなそうじゃないのかな?

ここまではっきり

「主体性が嫌です」

と言う人も少ないらしく、

私、それをはっきり会社でも

言ってしまったんです。

今まで通り、

言われたことを

言われた通りに

こなす仕事をしたい、って。

するとなんと、

会社は私にコーチを

つけました。

 

えっ?

 

会社が社外のコーチを

雇ったんです。

どうも、問題児をコーチングする

ということのようです。

私はその問題児の一人に

選ばれたようで、

社外から来たコーチに

定期的に面談され、

コーチングを受けてるんです。

 

へぇ、そうなんですか。

すでにコーチングを

受けていると。

社内で。

 

はい。

でもそのコーチングが

私は嫌で嫌で

たまらないのです。

「何を望んでいますか?」

と言われたって、

何も望んでませんよ。

「ただ、言われた通りに

生きることを望んでます」

と言ったら、そのコーチ、

凄いムッとするんですよ。

ムッとしながらも、

はっきりと叱られるわけでも

なく、

でも明らかにそのコーチは

怒っていて、

もうあの空気が嫌で嫌で。

 

なるほど。

それはちょっと

キツそうですね。

 

キツいなんてもんじゃ

ありませんよ。

会社を辞めようとまで

真剣に考えてますから。

 

そうなんですか?

 

いやでもね、

そうは言っても私は

今の会社、結構

好きなんですよ。

仕事も好きですし。

辞めてもこの年ですし、

新しい会社を探すのも

現実的じゃないし、

モチベーションも

上がらないし。

でも、コーチングは嫌で、

あのコーチの顔を

あのムッとした表情と

それを隠そうとする表情を

思い出すだけで、

胃がキリキリしてくる

と言いますか・・・。

 

あの、・・・

ちょっとよろしですか?

 

はい?

 

コーチング

お嫌いなのですよね?

 

はい、

大っ嫌いです。

 

なのにまた

自ら進んで私のところに

いらっしゃっているのは、

どのような意図なんでしょう?

 

あっ、そりゃそうですよね。

 

しかも、ご自分から

進んでここにいらっしゃって

ますでしょ?

今、会社でコーチング受けていて、

その上でまた

自分からお金を払って

別のコーチングを受けようと

されている。

これはまたどういう・・・?

 

いやぁ、

コーチングをどう受ければ

良いか?

をコーチングして

もらいたくって・・・。

 

はははっ!

 

いやぁ、真面目な話ですよ。

だって今の私にとっては

あのコーチングが

人生の最大の問題

なのですから。

これまでずっと平穏に

生きて来たのに。

いや、もちろん仕事ですから

いろいろありましたよ。

でも、私にとっては

それらは問題じゃないんです。

仕事ですから

問題はあるのが当たり前だと

思ってますし。

でも、あのコーチングは・・・。

あんなの人生にも仕事にも

必要ないでしょ。

「何を望みますか?」

なんて考える必要ないでしょ。

 

はぁ・・・。

でも、私も福田さんに

「何を望みますか?」と

お訊きすると思いますよ。

 

でも、私、聞いたんですよ。

たけうちさんのコーチングは

普通のコーチングとは

違うって。

コーチングが嫌な人が

結構受けていて、

みんな元気になるって。

 

えっ?

そんな風に私は

言われてるんですか?

 

はい。

たけうちさんを紹介して

くださった人が

そう言われてました。

で、何が違うんだろう?

ということも知りたくて、

とりあえず一度、

受けてみようかな、と。

 

はぁ・・・、なるほど。

困りましたねぇ・・・。

 

困りますか?

 

はい、

困ってます。

だって、「何を望みますか?」って

訊かれるの嫌なんですよね?

 

たけうちさん、

正直ですねぇ。

コーチがそんな

困った顔するんだ。

 

そりゃしますよ。

だって私も人間ですし。

はっきり正直に言いますとね、

コーチングって、

毎回、困ってますよ、私は。

これからこの人に

何をすればいいんだろう?って

お手上げになりますよ。

そういう時は、正直に

心の中で「お手上げだ〜」って

両手を挙げるんです。

まぁ今は、「お手上げです」って

喋ってしまってるんですけどね。

 

はははっ。

私、なんかそういうの

好きですよ。

やっぱり、たけうちさんのコーチング、

定期的に受けようかな。

 

ええ〜っ?

そうなんですか。

困りますねぇ。笑

 

はははっ。

よし、受けよ。

 

つづく