コーチ

もうこれは結論だろう

結局、

その人を
解き放つ

というのが
私のサポートなんだな、

改めてしみじみ。

ちゃんと
解き放てば、

人と人は
丁寧に
調和していく。

・・・ということを
いやというほど
体験・経験した。

それしか
ないのだ、

それ以外は
ないのだ、

迷いながらも
何度も
試行錯誤しながらも、

時には
回り道をしながらも、

結局は
その答えに
たどり着いた。

そんな
54年の人生だった。

だからやはり
解き放つ。

私のやることは
それだな。

つづく

誰の兆しだ?

何かの
兆し
を、

わずかでも
感じたら、

私はすぐに
そこに
意識を集中する。

今、

本当にほんの
わずかだが、

新たなエネルギーの
萌芽を
感じる。

誰だろう?

自由に
遊んでいる感覚、

変な踊りを
楽しんでいるような、

無邪気な。

誰だ?

あぁ、

最近、急激に
心が整った
あの人だ。

そうか、

ここから
一気に本来の
素質を
解放するのか。

ならば私は
それを
後押ししよう。

まずは
次回、お会いする
その最初の
瞬間に、

どんな一言を
投げようか。

強い刺激ある
一言、

でも
さりげない
自然な一言が
いいな。

きっと
本人は気づかない
ままに、

まるで
幼児のような
純な瞳を
しているんだろうな。

その瞳と
向き合いながら、
私はコーチとして
どんな問いを
投げようか。

つづく

どっちの痛みだ?

 

心の痛みと

魂の痛みの

区別がつくようになると、

 

人のサポートは

非常にやりやすく

なる。

 

対応を

誤らなくなる。

 

今のこの人の

行動は、

 

心の痛みに

よるものか?

 

それとも

 

魂の痛みに

よるものか?

 

それによって

対応は

180度変わるからだ。

 

心の痛みは

現象であり、

 

魂の痛みは

実在だ。

 

・・・と書くと

わけがわからなくなる

と思うが、

 

基本的に

現象の痛みとは

幻影だ。

 

つまり本当は

「ここ」にはない。

 

その苦しみは

幻で、

その幻を人は

自ら創り続け、

 

その中に埋没し、

溺れる。

 

溺れた状態から

その人を救い出そう

としても

実は、キリがない。

 

何度救えたとしても、

その人は

同じ幻影を自ら

創り続けるからだ。

 

だから、

「幻影創り」そのものを

 

その癖を

 

直さなければ

ならない。

 

しかし実はこれは

それほど難しい

ことではない。

 

真本音度合いを

高めれば良い

からだ。

 

それをすることで

癖創り(幻影創り)は

だんだんと

止まる。

 

その人は

幻影に苦しむ人生

から

脱け出せる。

 

問題は、

 

魂の痛み

の方だ。

 

これは通常は

あまりに苦しい

ため、

 

多くの人は

この痛みに

麻痺がかかっている。

 

痛みを

自覚できない。

 

自覚できないが、

それは

とてつもない痛みなので、

 

その痛みを

感じていなくても

その痛みが

怖いので、

 

そこから逃れるための

行動パターンを

自ら無意識に

創り出す。

 

そしてその結果、

今度は

心の痛みを伴うような

現実を創り出して

しまう。

 

つまりは、

実在の痛みから

逃れるために

幻影の痛みを

創り出す、

 

・・・というのが

我々人間が

常にやり続けている

ことだ。

 

だからもちろん

対処法としては

真本音度合いを

高めることは必須だ。

 

しかしながら、

それによって

心の痛み(幻影)は

消えていくが、

 

実在の痛み(魂の痛み)は

残る。

 

実在している

からだ。

 

むしろ人によっては

真本音度合いが

高まることで、

 

麻痺が取れて、

痛みを感じるように

なることも。

 

しかしその痛みは

やはり

尋常な痛みや苦しみ

ではない。

 

尋常ではない

のだが、

 

それでもしかし、

 

麻痺していたのが

痛みを自覚できるように

なるのは

大きな進歩だ。

 

痛みがわかれば

対処ができるから。

 

いやむしろ、

対処ではなく

根本解決ができる

のだ。

 

だから

変な言い方だが、

 

私はクライアントさんが

魂の痛みを感じるように

なると、

 

やった!

 

と、密かに

喜んでいる。

 

これでこの人は

生きながらにして

生まれ変わることが

できるからだ。

 

生まれ変わる

と言っても、

別の人間や人格に

なるのではない。

 

これまでずっと

苦しめられてきた

痛みから

解放されるのだ。

 

その人の

本来の姿、

 

本来の行動、

 

本来の人生を

 

その人は

痛みのないところで

健康的に

創り出せるように

なるのだ。

 

こんな

嬉しいことはない。

 

しかしそのためには

魂の痛みを

超えていかねば

ならない。

 

これが私のサポート

の本質であり、

 

これができる人を

私は「コーチ」と

呼んでいる。

 

「コーチ」を

増やしたい。

 

一人ひとり

丁寧に。

 

つづく

 

ポツリ、ポツリ、と

 

「コーチ」として

人と向き合う時、

 

私のあらゆる

メッセージは、

 

その人の

真本音に向けられた

ものとなる。

 

コーチとは

鏡である。

 

と私は思っているが、

その鏡とは、

 

真本音の鏡

 

だ。

 

目の前の人の

反応本音が

どれだけ強烈でも、

 

基本的に

私はそれをすべて

存在承認しながらも

 

付き合わない。

 

基本的には、

だが。

 

そして「鏡」として、

本当に必要な

一言だけを、

 

ポツリ、ポツリ、と

 

池に石を

一つずつ投げ込む

ように

語る。

 

一つの石を

投げたら、

 

その波紋を

確認する。

 

しっかりと

波紋が心全体に

行き渡ったのを

確認できると、

 

次の言葉を

投げる。

 

時には

立て続けに喋ることも

あるが、

 

それはまったく

意図しているものでは

なく、

 

その人の真本音が

そのように

少し強めの波紋を

望んでいる時だ。

 

私は

その人の真本音の

意思を受け、

 

それをそのまま

要望のままに

返す。

 

その人の真本音を

そこに

映し出すのだ。

 

つまりその人は

私という存在を

介して、

 

自分自身の真本音

と向き合うことに

なる。

 

これが

コーチングだ。

 

残念ながら

今の社会においては、

じっくりと

自分自身の真本音と

向き合う時間を

取れている人は

少ない。

 

本当は

セルフコーチングで

できれば良いが、

 

それには訓練が

必要だ。

 

だから私は

コーチングを通じて、

 

その人が

セルフコーチング

できるように

サポートする。

 

最初は、

私自身が鏡となるが、

 

だんだんと

コーチングの場は、

 

セルフコーチングの

サポートの場

へと変貌していく。

 

そして

私という存在が

必要なくなっていく。

 

そして私は

離れていくのだ。

スーッと。

 

その離れ際も

大切だ。

 

いかに絶妙な

タイミングで

その人から

離れるか?

 

具体的には

 

いつ

コーチングセッションによる

サポートを終了させるか?

 

私はとてつもなく

大切にしている。

 

そしてその瞬間が

来ることが、

 

私の最大の

喜びだ。

 

つづく

 

台風の渦のようだ

 

人は

本当の意味で

活性化すると、

 

まるで

台風の目のように

なる。

 

自分が中心となり

台風のような

強い風を

 

渦を

 

周りに

波及し始める。

 

周りの人達は

その渦の影響を

受ける。

 

そして

ちょっとした振る舞いや

判断を

その渦の影響下で

し続けることになる。

 

しかし

そのようなことは

もちろん

無意識レベルでの

話。

 

顕在意識では

渦を波及させている

当人も

もちろんそのような

自覚はないし、

 

影響を受けている

人達にも

自覚はない。

 

しかしその

渦を発し

渦を受け取る

という

このやりとりによって

 

その組織の

道が

大きく変わったり

する。

 

だから私は

組織活性化の

サポートをさせて

いただく場合、

 

今は誰が

渦の発生源か?

 

そして

その渦の影響を

最も受けやすいのは

誰か?

 

明らかにすることを

自らの命題に

している。

 

そしてもしそれを

掴むことが出来たら、

 

その後のサポートは

とても楽になる。

 

私は、

渦の発生源に

なっている人のことを

その組織の

 

『要』(かなめ)

 

と呼んでいる。

 

つまり私の

サポートの本質とは、

 

・「要」を見つけ出し

・「要」の影響力を最善にする

 

ことにある。

 

それによって

次から次へと

「要」が生まれる。

 

そして

「要」がその組織の

1割以上に増えることで、

 

その組織は

根本的に脱皮を

始める。

 

と同時に

組織そのものに

「真本音」

が生まれる。

 

つまりは

組織に魂が

宿る。

 

するとそこから

その組織は

 

組織自体が

 

真本音の道を

歩むようになる。

 

その状態に

なれたところで

私はその組織から

離れていく。

 

もちろん

なかなか理想通りに

行かないことは

多い。

 

試行錯誤の

連続だ。

 

でもそれが

組織が

本来のその組織として

進化していくための

最短の道だと

 

数多くの現場が

教えてくれた。

 

そして

そういったサポートが

できる「コーチ」を

私は

育成したい。

 

組織に「要」が

いるのと同様に、

 

社会にも「要」が

いる。

 

社会の「要」を

サポートできる

「コーチ」を

育成したい。

 

つづく

 

すべての人が輝くために

 

自分自身の

輝きを

知るためには、

 

自分自身の

暗さを

見つめる必要が

ある。

 

真に輝きを放つ人

ほど、

自分の「すべて」と

向き合っている。

 

どのような

見たくない自分も

ちゃんと観て、

 

そのまま

あるがままを

ちゃんと観て、

 

「これが自分なんだな」

と、

受け止める。

 

ある意味、

すべての自分を

許す。

 

「許せない」

と言っている自分さえも

そのまま許す。

 

それができる人は

その人の

「真」の部分が

輝き出す。

 

「真の輝き」こそが

その人の

最大の魅力。

 

すべてを受け止める

人こそが、

真の魅力を

発現する。

 

自分を許す

ことのできる人は、

人を許す

こともできる。

 

人を許すことの

できる人は、

逆に

人に厳しくすることが

できる。

 

人の指導が

できる。

 

人のサポートが

できる。

 

私の願いは、

すべての人が

そうなること。

 

しかし

現時点では

なかなかにね。

 

だからまずは

「コーチ」を

育てたい。

 

ちゃんと人を

サポートし、

時には指導できる

「コーチ」を

育てたい。

 

その素養を持った

人達を、

これから

まだまだたくさん

発掘したい。

 

コーチの発掘と

育成は、

ようやく

始まったばかりだ。

 

つづく