サッと
鋭い日本刀で
背中から
切り付けられた
感覚だった。
その瞬間。
痛みよりも
ヒヤッと
した。
イメージでは
背骨がそのまま
縦に
割れた。
それは
一般的には
即座に
死
を意味するが、
実在レベル
では
そうとも限らない。
誰が
こんなことを?
と
後ろを
振り返れば、
超巨大な
私自身がいた。
また
必要があって
私は
私自身を
殺したな、と
わかった。
私だけでなく、
人は
何度も何度も
自分自身を
殺す。
殺す
と表現するのは
怖い感じだが、
多くの場合は
良い意味で
だ。
もちろん
殺した瞬間に
始まる
のだが。
それにしても
何が
始まるのか?
は
すぐには
わからない。
ただ、
殺された
という
自覚を持つことは
とても大事だ。
一刀両断。
こんな
一気呵成な
殺し方を
私は私自身に
課した。
こんなことが
できるくらい
私の準備が
整っていたとも
言えるが。
さて。
私は
いったん死んで
何に
なるのか?
つづく