唯一、確かなもの

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答えは
たった一つ
だろうか?

本当は
いくつもの
自由に選べる
答えが
あるのでは
ないのか?

こうでなきゃ
いけない、

勝手に自分で
決めつけている
だけで、

本当は
どうでもいい
のでは
ないか?

この
気持ちは、

決断

ではなく
ただの

執着

では
ないのか?

・・・

いくつもの
波が
来る。

次から
次へと。

乗り越えても
乗り越えても

新たな
波がくる。

これが人生
であると
割り切れば
良いのか?

それとも
本当は
こんな波の多い
場所へ
入る必要は
なかったのか?

・・・

遠くを
見渡せる
丘の上。

あまりに
遮るものが
ないので、

逆に
不安になる。

遠くに
目指すものが
見えた。

でも、
見えてしまった
が故に

その、遠さを
知ってしまった。

あんなに
遠くまで
行こうと
していたのか。

呆然となる。

・・・

絡み合った
糸。

赤色、
青色、
黄色、

無数に
絡み合う。

それを
解こうとして
力を込めれば、

糸は
毛玉のように
なって
凝り固まり、

もう二度と
ほぐれそうに
ない。

一本一本
もっと
丁寧に
見つめていれば、

実は簡単に
区別できたかも
しれないのに。

・・・

後ろからも
前からも
押され、

後ろにも
前にも
行けず、

右と左は
崖で。

もうどうしようも
なくて、
佇んでいる。

何をどうすれば
良いのか
わからない。

もう
何もかもを
捨ててもいい、
とも
思ってしまう。

・・・

人間。

本当は
簡単なことを
より
難しくしてしまう
存在。

人間。

わかったつもりに
なっても
迷い続け、

途中からは
迷っていること
すらも
わからなくなる。

私は
人間。

これを
愚か、と
言うのか?

人間そのもの

愚か、と
言うのか?

わからない
が、

少なくとも
私は

愚かだ。

・・・

私達は
このままで
いい。

人間
なのだから。

私達は
このままでは
いけない。

人間
なのだから。

どっちでも
いいか
どうか?も

どっちでも
いい。

ただ、
一つ。

そんな
自分を
じっと見つめる
自分がいる。

そいつは
何も
言わない。

何も
しない。

でも、

そいつ
だけは

確か
なんだ。

つづく

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