こんなに好きだったんだ

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よくあること
だが、

また
本屋さんに
引き寄せられた。

ある本屋の
前を
通りかかると、

おいでよ!

という
語りかけのような
引き寄せの感覚が
あり、

スーッと
その本屋さんに
入った。

大きな店で
何階もある。

上に上に
行く。

ある階で
引き寄せられる
まま
歩いて行くと、

そこに
一冊の本が
あった。

あぁこの本が
今回は
私を呼んでいたんだ、

すぐにわかった。

それは
ある作家を
紹介している本で、
写真とか
ふんだんに
盛り込まれていた。

私の知らない
作家だった。

世間的には
知る人ぞ知る
のかな。

その作家は
原稿を書くのに
鉛筆を
使っていたらしい。

これを見た
瞬間、

そうか
私に
足りなかったのは
鉛筆だったんだ!


わかった。

その本と
共に、
すぐに私は

その作家が
愛用していたのと
同じ鉛筆を
探し出し、

購入した。

愛用の
万年筆も
あるのだが、

やはり
鉛筆はいい。

昔、
山登りをしていた
時に、
よく鉛筆で
山の絵を
描いていた。

あの時
以来だ。

そうか、
私は
鉛筆が
好きだったんだ。

今は
私のノートは
鉛筆で
埋められ始めている。

書くこと
自体が
楽しい。

つづく

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