星々が
回っている。
ゆっくりと、
と
感じるが、
実は凄い
スピードだ。
目まぐるしく
変わる、
変わる。
その中で
私達は
ただ、
一点のみを
見つめている。
焦点を
定めるために、
回っている
ことに
気づいていない。
しかし
それでいい。
でなければ
目が回る。
ただし、
大切なのは、
どこに
焦点を当てるか?
だ。
星は
無数にある。
ある一つの
星に
焦点を絞る
必要はない。
もっと
広くていい。
星々の
輝きのさらに
向こう側に、
それは、
あるはずだ。
星々は
素晴らしい。
しかし
目指すは
そこではない。
もっと
先、だ。
それは
いつもいつも
じっとしている。
わかるだろう?
そこに
焦点を
合わせれば、
星々のその
凄まじい回転も
居心地の良い
ものとなる。
星は
回り、踊る。
それが
この世の全ての
安定の
形だ。
つづく