これまで
意識もしなかった
遠く。
彼方。
宇宙のずっと
奥、
向こう。
星と星の
間の暗闇。
そこに
スッと意識を
持ってかれた。
これまで
全く
意識していなかった。
その場所に、
意識を
持ってかれた。
最初はそこに
何か
蠢くような存在を
感じた。
最初は
気持ち悪いな、
という
印象だった。
が、
意識が接近
するにつれて、
その印象は
ガラリと
変わった。
そこには
「真実」が
あるな、と
思った。
実在の視点
で言えば、
この世界は、
すべて
「ここ」
にある。
距離や時間に
無限性を
感じるのは、
この3次元世界
のみ。
だから私は
いつも
「ここ」に
意識を向けていた。
それを
あえて
宇宙の彼方、
遠くの遠くの遠くの
場所に
意識を持って
行かれ、
そこで初めて
わかったのだ。
あえて
分離したままの
存在があるのだな、
と。
3次元の
「ここ」
には来ていない、
あえて
この世界から
分離をしたままで、
じっと遠くから
「ここ」を
見守る存在、
だ。
それは
神秘でも何でも
なく、
実在、
そのものだ。
その圧倒的な
存在感。
あのような
ものが、
この世界からは
離れたまま
だったのか・・・。
「ここ」が
不安定な理由が
わかった
気がするよ。
そして私は
このことを
ずっと以前から
知っていた。
本当は。
だから
「ここ」に来た。
あの彼方の存在は
なぜ
今になって
私を呼んだのか?
答えは
明瞭だ。
もうすぐ、
「ここ」に
来るからだ。
来ても良い
状態を、
私達はずっとずっと
整え続けてきた。
準備完了。
あとは
迎えるだけ。
・・・怖い話
ではないよ。
むしろこれで
ようやく
私達は
「普通」に戻れる。
大事な片割れが
いないまま
生きてきたような
ものだ。
片割れが
戻って、
ようやく健康体に
戻れる。
もうすぐだ。
しっかり
準備を
完了させておこう。
つづく