実はこんな感覚なんだ

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一日中、
コーチングを
していると、

途中から、
訳がわからなく
なる。

自分の
顕在意識が
どこかに
飛んで行って
しまったように、

意識不明の
状態となる。

遠くの方で
私が
動いている。

表情も
体の動きも
出される言葉も、

私からは
遠い。

自動的に
勝手に
動いている
ようで、

あらかじめ
プログラムで
決められていた
動きを、

プログラム通りに
動かしている
だけのようで。

それを
遠くから
ボーッと
眺めている。

ただ、眺めて
いる。

・・・・・・

一日が終わり、
電車に
乗っていると、

その途中
くらいから
徐々に
我に返って
くる。

いわゆる
思考
というものが
できるように
なってくる。

そこで初めて
その日一日の
記憶が
浮上してくる。

あんなことが
あったな。

こんなことが
あったな。

あぁあの時
私が返した
あの一言で、
展開が
変わったな。

ということは
やはり
あの一言こそ、
あの人にとっては
命綱。

それにしても
なぜあの一言が
出たのだろう?

あの言葉は
どこから
来たのだろう?

・・・と、
分析に入る。

そしてその
一日を
もう一度、
顕在意識レベルで
体験し直す。

それをして
ようやく、
腑に落ちる。

その一日が
腑に落ちる
のだ。

・・・・・・

私は
その場に、

その時間に、

自分の身を
預けている
だけなのだ、
きっと。

その代わり、

完全に
預けている
のだ。

預け切って
いるのだ。

ここまで
くるのに、
30年近い
年月を
要した。

来る日も
来る日も
人と
向き合い続け、

ようやく、

預ける

ということが
わかって
きた。

そういった
意味で、

私は
傍観者だ。

全てを
ただ、
観察する
だけの。

・・・・・・

この仕事は
奥が
深い。

深過ぎる。

それはきっと
人間
という存在の
奥が深いから
だろう。

人と向き合う
とは
どういうことか?

人を
サポートする
とは
どういうことか?

昨日より
今日も
また
一歩深まった。

昨日と
同じ場所には
いない。

このまま
私はさらに
あと20年、

深め続ける
つもりだ。

つづく

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