自分を断ち切る

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光の刀

ようなもの。

それが
たくさん。

ブンブン
振り回されて
いる。

振り回す
人はいない。

刀がそれ自体で
ブンブン
振り回されている。

危ない。

必死に
避ける。

しかし
光の刀の数は
みるみる増え、

ついには
逃れられなく
なった。

前後左右、
上下からも
斜めからも、

刀は
襲いかかる。

八方から
めった斬りに
されそうだ。

思わず
目を瞑り、
うずくまる。

・・・・・・

気がつけば、
平原に
いた。

青空と
秋の爽やかな
風。

私は
うずくまった
格好のまま
だった。

何事か?

立ち上がる。

その瞬間、
また
光の刀たちが
襲いかかって
きた。

そして
今度はもう
逃れられなかった。

・・・・・・

次に
気がついた時、

私は
光の刀たちの
根源にあたる
ものの
中にいた。

それを
自覚した時、

あぁなるほど

思った。

さっき
切られた私は、
私であって
私ではない。

正確に言えば、
私の
一部だ。

浅い反応本音
の一つ。

心の表面の
泡のような
もの。

私はそれを
自分の全てである

勘違いし、

その、泡として
生きていた。

光の刀は、
そういった泡を
断ち切るもの。

断ち切る
ことで、
もともとの私の
場所へ、
戻れるんだ。

そう。
もちろん、

光の刀を
生み出していた
のは、
私自身。

本来の
私自身だ。

・・・・・・

自分を
壊さねばならない
時がある。

しかしそれは、
泡の自分
だからだ。

泡に
こだわっている
場合ではない。

泡は
断ち切れ。

その
勇気を持とう。

つづく

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