次の世界に
入ろうとする時、
私達が最も
躊躇することは、
これまで培ったもの達を
手放すことだ。
これは勇気が
要る。
もし
次の世界に入るために
「これまでの自分」
そのものを
手放さなければ
ならなければ、
そこで必要とされる
勇気は
尋常ではない。
自分が
なくなってしまう。
自分が
変質してしまう。
もう、元の自分に
戻れなくなる。
・・・という喪失感は
半端ない。
しかしそれに
立ち向かわなければ
ならない時がある。
そんな人が今、また
増えている。
・・・・・・
そういう人に対して、
大丈夫だよ。
実際に次の世界に
入ることができれば、
結果として
これまでの自分も
活きてくるから。
新しい自分と言っても、
これまでの自分を
包含した自分だから。
・・・という勇気づけを
することは、
したいけど
できない。
残念ながら
こういった勇気づけが
なければ進めないようでは、
次の世界には
入れないからだ。
だからあえて
言わねばならない。
本当に、
これまでの自分は
喪失するかも
しれないよ。
それでも進む覚悟が
ある?
・・・と。
これに関しては、
引き返すことも
また、人生だ。
通常の成長であれば、
引き返さずに進め!
とやるのだが、
これに関しては
引き返しても
しょうがない、と
私は思う。
だって
人間だから、
私達は。
あまりに怖いことは
できないことがあっても
しょうがない。
引き返しても
人生は進む。
スピードは落ちるが
人生は進むのだ。
・・・・・・
・・・と、
このように、引き返しOKで
あるにも関わらず、
それでも、
たとえ自分を
喪失してでも、
次の世界に進もうと
する人がいる。
そういう人を私は
「変態」
と呼んでいる。
残念ながら
こういった意味では
私も変態なのだろう。
そして今、
「変態」が
一人、また一人、と
少しずつではあるが、
増えている。
・・・・・・
変態は
所詮、
変態だ。(笑)
しかしもし、
変態が当たり前に
なれば、
それが「普通」となる。
そんな世の中に
なるといいな、と
変態は密かに
願っている。
つづく