蜘蛛の糸の
ような、
一本の細い
線が
天と地を
結んでいる。
細いなぁ。
弱そうだなぁ。
すぐに
切れちゃうかもね。
と
思うのだが、
しかしそれでも
確かに
それはある。
以前には
これすらもなかった
のだから、
0が1に
なったのだから、
それは実に
大きな進歩だ。
でもやっぱり
すぐに切れそう。
ちょっと
風が吹けば、
すぐに飛んで
消えてしまいそうだ。
これをこれから
どうやって
育てようか?
0を1にする
ためには、
ある意味、
闇雲さとか、
大胆さとか、
いろいろ
試行錯誤を続ければ
よかった。
でも実際に
0が1に
なってみると、
この1を
守ることが
実に難しい。
神経を使うし
疲れるものだ。
でもやはり
この1は
愛おしい。
次はこれを
2にすること。
1から2に。
さぁどうするかな。
ちょっと幸せな
悩みでもある。
つづく