世界が
混乱している!
と
見えて、
実は
自分一人だけが
混乱しているのだった
・・・ということは
よくあるもんだ。
自分一人だけが
グルグル回転を
続け、
「世界が回っている!」
と
叫んでいる。
笑い話のようだが、
案外
多いのだ、
そういう人は。
そして
あらゆることを
世界のせいに
する。
これも一つの
人の性
だが、
やはりちょっと
悲しいよな。
勝手に自分が
知らぬ間に
回転している。
高速回転。
だから
何も見えなくなる。
回転するだけ
でも
疲れるのに、
そのまま何も見ずして
行動を起こすから、
余計に
不調和が起こる。
その現実の中で
さらに
不必要な回転を
高める。
その疲れる回転
を
やめるだけ
なのに。
止まれば
良いのに。
止まって、
静かに
周りを眺めれば、
それだけで
道は
観えるのに。
誰もが、
道は
ほんの目の前に
ある。
あるのに
観ない。
回転しながら。
やはり
悲しいもんだな。
つづく