あいつが
覆いかぶさって
くる。
巨大な
あいつが。
背中から
首、頭にかけて、
私を
抑えつけながら。
身動きが
とれなかった。
あいつが
くると、
いつも。
でも、
今は平気だ。
どれだけ
抑えつけられても、
私は
関知せずに
普通に動く。
しかし
できればもう
あいつは
来ない方がいい。
重いから、
疲れるから。
長い付き合い
なので、
いつからか、
あっもうすぐ
くるな、
と
わかるように
なった。
わずかな
予兆を
逃さずに。
そして
それ相応の
対処をしていた
が、
今はもう
対処すらしない。
好きに
させている。
まぁ言ってみれば、
1歳とか2歳の子が
戯れてくるような
ものだ。
それはそれで
良いのだが、
しかしもうそろそろ
やめようか、
この遊びを、
根本的に。
あいつと
おさらばしようか、
もう
かまっている時間も
惜しいのだ。
つづく