目の前に
糸が
垂れてきている。
これに
つかまって、
登ってみようか?
すると
別の次元へ
行けるかな?
もう
ここには
いたくないんだ。
別の世界に
行きたいんだ。
みんなとは
別れてもいい。
一人に
なってもいい。
別の世界で
友達は
つくるから。
これを
逃げ
と言うなら、
そう言っても
いい。
逃げるんだ。
ここから。
この糸、
切れないかな?
私の重みに
耐えられるかな?
お前は
我欲いっぱいだ、
と
罰を与えられる
ように、
途中で切れて
真っ逆さまに
ならないかな。
でも
いいんだ。
それなら
それは
自業自得だ。
それを
受け入れよう。
私は
私の意志で
ここから
出ていくんだ。
つづく