一本道は
大事だ。
私達は
一本道を
歩んでいる。
それは
自分自身との
約束として
始めから
存在している。
それは
真実ではあるが、
しかし
今、ここにある
一本道が
本当にその
約束の一本道なのか
どうか?
は
実は
誰にも
わからない。
いや、
本当は
わかっているが、
わからないように
している。
一本道は
続く。
それはまるで
トンネルの中の
一本道のように。
周りは
壁のみ。
薄暗い。
出口は
見えない。
ただ、
道だけが続く。
だから
これが自分の
一本道であると
思い込む。
しかし
本当に
そうだろうか?
私達の
約束の一本道とは
こんなにも
薄暗く
狭いものだろうか?
周りに
何も見えない、
そういった類の
ものだろうか?
さらに言えば、
本当に今、
私達は
トンネルの中に
いるのだろうか?
壁に
囲まれていると
思っているが、
本当にここに
壁があるのだろうか?
閉ざされて
いるのだろうか、
私達は?
一本しか
見えないこの道が
本当に私達の
一本道だろうか?
もしこの
疑念
が
生まれたら、
その
疑念
そのものを
大切に
すべきではないか。
私達は
閉ざされては
いない。
トンネルなどは
存在しない。
私達は
常に自由であり、
道は
何本も無数にあり、
いつ
どの道に入ることも
可能なのだ。
すべては
自由。
それが
本当に実感できた
その時にこそ、
私達は
自分が今、
約束の一本道に
立っていることを
知るんだ。
つづく