自分の中から
余分なものを
落とすために、
時には
ザーザー振りの
雨の中に
身を晒さねば
ならない。
傘をさしても
意味をなさない
くらいの。
開き直り。
傘を捨て
体を広げ、
痛いほどの
雨に
身を任す。
好きなように
しろ。
なるように
なれ。
自分を超えた
何かに
自分のすべてを
晒す。
そうなった時に
初めて
削ぎ落とせる
何か
がある。
これまで
ずっと
大事にしてきた
何か。
こだわり
続けた
何か。
それが落とされて
ようやく
そこで
わかるのだ。
その
何か
によって、
自分は
縛られていた
と。
狭い自分で
あったと。
その途端に、
大雨だと
思っていたものが、
高原の微風
に
変わる。
燦々と照る
太陽の
もとでの。
大雨は
自分で創り出す
もの。
それこそが
現象。
現象は
映し出された
自分自身
でしかない。
反映。
自分の。
すべては
自分だ。
自分が
反映されている
だけだ。
ただ、
それを頭で
わかっても
意味がない。
私達に必要
なのは、
大雨に自分を
晒す
覚悟だ。
つづく