あの朝は
衝撃的だった。
ちょうど
20年前の朝。
突然に
実在が
わかった日。
自らの
真本音の声が
心の中に
こだました朝。
その瞬間から
私の人生は
大転換を始めた。
ずっと永遠に
続くと信じていた
レールが
突然、
途切れた。
道が
なくなった。
これまでの
道が
幻影であったと
知ってしまった。
あれから
20年。
真本音の
しの字も
なかった時代。
遠いな。
遠い過去だ。
しかし
決して忘れない。
あの時
私は初めて
覚悟を持ったのだ。
いついかなる
時にも、
すべてをゼロに
する覚悟。
あれからずっと
持ち続けている。
今日も
ゼロから始まり、
ゼロに終わる。
一日で
一つの人生が
完結する。
そんな日々。
今日は
今日の世界。
明日は
明日の世界。
すべてが
分離した
断絶の連続
とも言える
この世界。
その断絶を
感じ
尊重しながらも
今
を生きる。
常に
ゼロから。
この覚悟は
きっと
絶えることは
ない。
つづく