檻から出ようと
もがく人が
いる。
この狭い
檻から。
自由に
なりたい、と。
でもね、
本当に大変
なのは、
檻から
出てから、
だよ。
檻から
一歩でも
外に出てごらん。
「世界」に
自分の身は
完全に
晒されるよ。
直射日光が
当たるよ。
自分を
支える枠は
ないよ。
孤独に
なるよ。
それが
「自由」の
始まりだ。
その代わり
「世界」は
無限に広い。
どこにでも
行ける。
行こうと思えば。
でもね、
あくまで私の
経験だが、
檻から出た人の
9割は、
また
以前の檻の中に
戻るんだ。
そこが安心だと
わかるからね。
で、
そこで
妥協するんだ。
それも一つの
生き方かな。
でもそこで
踏ん張って、
私は「世界」を
探検するんだ!
自分の道を
探求するんだ!
と
勇気と使命感を
もって
檻から離れる人も
確かにいる。
私は
そうした人を
サポートすると
決めているんだ。
つづく