まるで貝のように
じっとして
動かない。
完全に
閉じてしまって
いる。
外界との区切りを
明確につけ、
自分一人の世界に
閉じこもっている。
外から
コンコン
と、
叩いてみるが、
まるで
反応がない。
おい、生きてるか?
と問うが、
当然のように
無反応。
これじゃ
生きていても
死んでいるのと
同じじゃないか。
と
呆れる。
そっとしておく
他ない。
しょうがないので
私は
そこを後にした。
海深く、
閉じたままの
自分。
あれも
紛れもなく
私だ。
私の一つの
姿。
永遠に
あのままか?
いつかは
扉は開くのか?
あの中には
どんな私が
眠っているのか?
固く閉ざされた
殻。
あなたは
いくつ持ってる?
つづく