洞穴の中に
入り込んで、
出てこれなくなっている
人がいる。
自ら
入ったのに、
出口を忘れて
しまったのだ。
外に出よう
という
意志はある。
しかし
そう焦れば焦るほど
どんどん
深みにはまっていく。
本当は、
この洞穴は
自分が創り出したものだ
と
自覚をするだけでも
良いのだ。
それだけで、
目の前に
出口は現れるだろう。
もっと言えば、
それは
洞穴のように
見えているだけの、
ただの
幻影だ。
自分自身が
創り出した幻影に
自分が
惑わされている。
何が幻影で、
何が実在か?
それを区別
できるように
なるには、
すべては
自分が行なっていること、
すべては
自分が創り出したもの、
という
真理、・・・というよりも事実
を、
素直に受け入れる
ことだ。
つづく