やっとここまで
来れたな、
と
思ったら、
また
後ろに引き摺られる。
前に進むのは
時間も労力も
かかるのに、
後ろに引き摺られると
あっという間に
もとの場所に。
進んでは
戻り、
戻っては
進むのだが、
戻るのは
速い速い。
やっぱり
もといた場所の
方が、
居心地が良いから。
人間誰しも
そうだろう。
しかしそれでも
私達は
進まねばならない。
いつまでも
同じステージで
足掻いているわけには
いかない。
時間が
ないのだ。
人生の時間が
足りないのだ。
随分と無茶な
目標設定を
したものだと思う、
我々は。
しかし、
何がとうあっても
自分自身との
約束だ、それは。
約束を
果たすために
我々は
ここにきた。
それを誠実に
思い出すか、
忘れたふりを
するか。
その違い
だけだろう。
力は、
ある。
もともとね。
眠っている
だけだ。
それを
揺り起こすのも
自分自身。
早く目を
覚まし、
先に
進もう。
もともと
大変だとわかって
いて、
ここに
来たんだから。
つづく