いつもの
場所がある。
そこに
立てば
まず間違いなく
毅然とできる
原点とも言える
場所。
なのに
その場所に
どうやら
嵐が吹き荒れている。
人が変わった
かのように
世界が
変わった。
だからその
場所も
変わってしまった
のか?
嵐の中に
立ちたくないなぁ、
と
思いながらも、
でもせっかく
ここまで来たの
だから、と
強引に
その場所に
立ってみる。
まるで
滝に打たれるかの
ような
激しい感覚。
痛みもある。
それでもここが
自分の原点
だから、と
我慢して
立ち続けるが、
ついに
折れた。
こりゃいかん。
とてもとても
もうここには
立ち続けられない。
もうここは
原点でも何でも
ない。
そう思ったら、
急激に
睡魔が襲ってきた。
私は眠りに
落ちるかのように、
スーッと
どこかに落ちた。
滑り落ちた
ような感覚だ。
そこから私は
ずっと
眠っている。
眠ったまま
日常を送って
いる。
いつ
目覚めるのか?
どう
目覚めるのか?
原点は
どうなるのか?
自分は
どうなるのか?
何もわからぬ
ままに。
つづく