これからの10年

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これまで
青空だと信じてきた
ものが、

単に
青空をスクリーンに
映し出しただけの
映像だった。

・・・それくらいの
インパクトが
あったんだ。

初めて
実在を観た
ときは。

この世は
幻影だと
言われる。

確かにそうだ、
とさすがに
感じたよ。

しかし
幻影には
実体がある。

実体があるから
こそ
映し出される。

実体が
わからなければ、

その能力が
我々人間に
ないのであれば、

幻影と
向き合うしか
ないだろう。

どうせ向き合う
なら、
徹底的に
あるがままを
観よう。

解釈などという
それこそ
幻影の上塗りなど
せずに。

そう思って
生きてきたら、

ある時に
出会えたんだ。

幻影を映し出す
実体の
さらにその奥にある
本質とも言える
世界に。

それを
昔の哲学者の
表現に倣って
私は

実在

と呼んでいる。

これほど
存在をありありと
感じられる存在は
ないからだ。

唯一、
本当に
存在
しているもの。

この世に生きる
私が
幻影の私ならば、

実在の私も
確かに存在する。

幻影のあなたが
いるのならば、

実在のあなたも
確かに存在する。

ところが
実在の私(あなた)

幻影の私(あなた)

断絶してしまって
いる。

これが今の
世の中の
有様。

本当は
繋がっている
はずのものが。

いや、

本当は
一致している
はずのものが。

実在が
わかった当時は
そのあまりの
断絶さに
絶望さえ抱いたよ。

でもね、

今は
希望を感じている。

実在と幻影が
繋がり出した。

一致とは
言えないけれど。

繋がりながら
生きる人が
急に増え始めた。

この流れは
止めたくないな。

「断絶から
繋がりへ」

これが
ここまでの10年。

「繋がりから
一致へ」

これが
ここからの10年の
テーマだ。

つづく

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