ヤツの招き

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遠くに光る
そいつの
正体が

やっと
わかったんだ。

あの
点滅する
やつさ。

まるで
警告のように。

実際、私は
ずっと
警告だと
思ってたんだ。

だから
そいつが光る
度に
緊張もしたさ。

しかし
違ったんだよ。

警告どころか、
そいつは
私を
ずっと
呼び寄せて
いたんだ。

招いて
いたんだよ。

でもそれは
「こっちへ来い」
ということでは
ない。

もちろん
「向こうへ行け」
でもない。

言わば、

「祝福」

のような
感じさ。

よくやった!
とか
おめでとう!
とか。

そういった
類のメッセージ
さ。

異常に
点滅することが
あるんだ。

それは
天から
降りてきてるんだ。

軸が、ね。

軸が
大地を
貫く。

そんな時、
点滅する。

そして
大地と軸の
“十”字がさ、

すべて
なんだ。

“十”とは、
私のことだ。

本来のね。

だから
行くことに
したんだ。

発進。

自分を
発しながら
進むんだ。

ようやく
「オープン」
だよ。

それをヤツは
招いてたのさ。

つづく

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