夕焼け
なのか?
朝焼け
なのか?
判別の
つかない
赤い空が
広がって
いる。
溶け込み
そうだ。
我を
忘れる。
赤は
命の色。
赤は
私を
掻き立てる。
しかし
そうそう
掻き立てられた
ままで
進むことは
すまい。
今こそ
じっくり
落ち着いて
行こう。
この私の
脚は、
一刻も早く
飛び出しそう
だが。
こんな時に
浮き足立たない
ような
自分になろう、
と
自分を
鍛え続けた。
20歳前の
時から。
35年以上
鍛え続けた
のだ。
風の
冷たさと
陽の
あたたかさ。
私は
自分の体温を
感じ取る。
私は
今
ここにいる。
今
のみに
意識を集中
させて行こう。
早る細胞
には
待て!
と
伝えた上で。
今
に
一滴
ずつ。
ただし、
深い
一滴を。
つづく