新生するために

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パッと
閃光が走り、

次の瞬間、

自分が
縦に
真っ二つに
切られる。

日本刀で
切られるように。

そんな
感覚に
見舞われた。

私は
二つに割れて
倒れた。

通常であれば
絶命する
ところだが、

それによって
私は
生き延びた
のだ。

というよりも
生き返った
と 
言うべきか。

ということは、
それまでの
私は
生きては
いなかった。

死んでも
いないが、
生きても
いない。

そのような
自分から
解放され、

ようやくに
して
生き始めることが
できるように
なったのだった。

22年前の
話。

今まさに
私に
起きていることは

それに
近い感覚だ。

ただ、
今はそれを
たった一人で
行なっている。

粛々と。

あえて言えば
私は
私を
終わらせようと
している。

その上で
再生しようと
している。

当然であるが、
それには
絶大なエネルギーが
必要だ。

しかも
生命エネルギー
そのものが
必要で、

そういった
意味で、
私はこの肉体が
維持できる
限界まで
毎日、
エネルギーを
使い続けている。

自分を
終わらせる
ために。

かなり
危険なことだ。

しかし
それができるために
私はこれまで
50年以上、
精進してきたのだ。

このプロセスが
必ず
必要であると、

大袈裟に
言えば、

生まれた時から、
幼少の時から
知っていた。

だからいつも
焦りながらも
自分を
追い詰めていた。

なぜ
こんなにも
苦しみの人生を
進むのか?

自分で何度も
問うてきたが、

今になって
ようやく
最もスッキリした
答えが
わかったという
感じだ。

今の
まさに今の
このプロセスを
滞りなく
経るため。

しかも
一人で。

この年末
までに
必ず、
終える。

2024年の
1月1日には、

新生した
私として
立つ。

今は
そのように
決めている。

つづく

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