ずっと
曇っていたものが
晴れてきた。
晴れた
向こう側に
観えるものは?
それは
ある意味
予想されたもの
だったが、
しかし
その本質は
あまりに
違った。
想像よりも
ずっと
良かった。
こんなにも
可能性を
感じるもの
なのか・・・。
晴れたことで
初めて
得られる
実感があった。
・・・
私達人間の
空想・想像は
貧弱な
ものだ。
だから、
予測など
意味はない、
くらいに
私は思っていた。
もちろん
正確に言えば、
予測は
大事だ。
これから
何が
起こるだろうか?
を
丁寧に考える
ことは
何事においても
重要だ。
ただ、
その予測に
自らが
縛り付けられるのは
良くない。
予測は
ただの解釈。
その域は
永遠に
越えられないから。
私達にとって
何がどうあっても
向き合うべきは
「現実」だ。
予測など
意味がない、
と
わかった上で
しっかり
予測する。
これが
私の進み方
だった。
・・・
ところが、
実際に
晴れてみれば、
その
あまりの違いに、
本当に
予測など
意味はなかったのだ、
と
呆然とするしか
ない。
これが
現実なのか。
これが
実在なのか。
実在が
現象化するとは
こういう
ことなのか。
わかっていた
はずなのに、
実際に
目の当たりに
すれば、
自分の心など
あっという間に
その迫力に
吹っ飛ばされる。
ここに
立っているだけ
で、
精一杯だ。
つづく