炎と光の中で

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青い炎が
下から
湧き続ける。


思ったら、

上から
赤い炎が。

炎と炎に
挟まれる。

もちろん
熱い。
赤かろうが
青かろうが。

上下から
焼かれ、

初めて
観えてきた
ものがある。

それは
私自身の
錆びた
フィルターだ。

古い古い
私としては
まるで
自分自身そのもの
であるかのような、

フィルターとは
思いもよらぬ
フィルター。

それが今は
完全に
錆びてしまって
いる。

腐ってしまって
いる。

こんなものを
私はずっと
今でも
持ち続けて
いたのか・・・、


驚嘆した。

こんなものに
私は
捕えられて
いたのか・・・。

炎に
焼かれなければ
決して
気づかなかった。

人間は
果てしなく
愚かだ。

・・・

次に
右から
黄色の光が
来た。

左から
薄青の光が
来た。

それらは
それぞれ
「世界」となり、

それぞれが
私を
包んだ。

黄色の
世界と

薄青色の
世界。

二つの世界

私を介して
融合を始めた。

決して
結ばれなかった
世界同士が

私を介して
結ばれる
とは・・・。

人間とは
果てしなく
可能性に
満ちている。

つづく

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