暖簾に腕押しの人

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暖簾に腕押し
という
言葉があるが、

どれだけ
向き合っても
向き合っても

そんな状態の
人は多い。

だからまずは、
ちゃんと
手応えのある人
とこそ、

優先的に
向き合うといい、
のだと
思う。

基本的には。

あくまで
基本的には。

しかし
たまにではあるが、

暖簾に腕押し
のように
感じるのだが、

ちょっと違う
感覚もある、

という人が
いる。

全くもって
嫌になるほど
反応がないのだが、

反応はない
のに、
何かとても深い
ところでの
手応えが
ある、

という
実に不可解な
人。

こういう人は
とてつもなく
面白い。

ひょっとすると
私は
こういう人と
巡り会うために
この仕事を
続けてきたのでは、

思うくらいだ。

暖簾に腕押し
なのに
妙な手応えが
残る人。

そういった人は、
心、ではない
次元の部分で、

つまりそれは
魂の部分で、
と言っても良いが、

言いようのない
焦りと葛藤と
渇望、
がある。

それがあまりにも
深いために
本人が渾身の力で
顕在化しないように
している。

だから
表面的には
暖簾に腕押し。

が、
何かのきっかけで
その
奥にあるものが
一気に噴出する
ことがある。

もしそうなったら
その人は
そこで
根本的に人生を
変える。

生き方を
変える。

生まれ変わる。

本当は
そういう人は
私が想像している
以上に
増えている気が
する。

そんな人達を
発掘したい。

そして
そんな人達に
本当のサポートを
させていただきたい。

つづく

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