最上の言葉を

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一つの言葉、


私としては
本当に大事に
したい。

同じ意味
同じ内容の
言葉であったと
しても、

今ここで

この人には

どんな表現で
どんな言い回しと
どんな語句を
選ぶか?

そこに
細心の注意を
払うように
している。

もちろん
思考レベルで
瞬時にそれができる
はずもなく、

ほとんどが
直観であるが、

直観的に
浮かぶその言葉
が、

違和感がゼロ
かどうか?

100%感覚的に
素直に出る言葉か
どうかを、

本当に大切に
している。

0.001%でも
違和感を覚えたら、
もうその言葉は
使わない。

伝えない。


決めている。

以前の私は、
言葉なんてものは
単なる記号だ、
くらいに思っていた
時期もあった。

自分の本当の
想いは
言葉などでは
完璧に表せるはずが
ない、と。

今はまったく
違う。

私達は
言葉で
生きている。
この
3次元世界では。

もちろん
完璧な言葉

ないかもしれない。

しかし
だからこそ
言葉は
価値がある。

言葉はカタチ。

今ここで
差し出し得る
最上の言葉は
何か?

真剣に言葉を
選ぶことこそ、
真剣に生きる
ことの
基本である。


思うように
なった。

そうなれて
からだ。

人生そのものが
調和するように
なったのは。

ところで、

私は
一流の文学を
読むのが好きだ。

なぜなら
一流の文学は
言葉に対して
本当に
真摯だからだ。

私はそういった
作家の描く
物語を、

一つ一つの
言葉を
掘るようにして
ゆっくりじっくり
向き合いながら
読むことが
好きだ。

そんな読み方なので、
たくさん読める
わけではない。

でも
本当に素晴らしい
文学は、
たった1行
読むだけで、
良い刺激になる。

言葉と対峙する
作家の生き様も
感じながら、

物語と向き合う
静かな時間を
ここ数年は
とても大切に
している。

言葉と共に
生きる。

それも
私達だ。

つづく

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