宿命と運命

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背中に何か
とてつもなく
重いものが

しがみついて
いる。

ドーン
という重さ。

腰が
砕けそうに
なる。

これは
特定の誰かの
重みではないな。

こんなに
重いんだ。

会社、
・・・いや違うな、
ある意味、
世の中全体
とも言える、
重さ。

何かへの
執着か、

寄生か、

依存か。

頑なに
在り続ける
何物か。

自分たちを
止めるもの。

私達は常に
それらと
闘っているが、

きっと一気に
それらを
払い落とした
のだろう。

勇気を
持って。

だから
それらが
来た。

とても
良いことだが、
私は
辛い。

なぜ
俺のところに
くる?


ずっと
この体質を
恨めしく思って
生きてきたが、

今はもう

そういうものだ、

諦めている。

諦める、
というか

宿命と
いうか。

変わることが
ない、

わかるので、

できること
といえば、
受け止めること
だけだ。

これが
私だ、と。

でもおかげで
世の中の
進化の度合いは
わかる。

スピードも
深さも
手に取るように。

そして
それによって
私の今日、
為すこと、

明日、
為すこと、

わかる。

わかれば
それを
やるだけさ。

宿命を
受け止めて、

運命を
切り拓く。

つづく

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