お遊びは終わりだ

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一本道に
見えていた
ものが、

まるで
無限を思わせる
数の

星に
なった。

分離
したのか?

いや、
すべては
一つだ。

でも、
星々に
なっちまった。

今はただ、
呆然と、

その夜空を
見上げる
のみ。

・・・・・・

背後から
忽然と
声をかけられる。

誰?

と、
振り向くと、

そこには
私、
がいた。

あ、
私、だ。

すぐに
納得がいった。

でも、
私が目の前に
いるということは、

この私は
誰だ?

この私は
本当は
実体のない
ただの幻か?

・・・と、
わかってしまった
瞬間に、

この私は
消えた。

・・・・・・

私は、
幻の中に
埋没していた
ようだ。

どれくらいの
期間?

何年?

いや、
何十年?

いや、
何百年?

何千年?

何万年?

もっと、か・・・?

・・・・・・

あの星々は
すべて
経験したな、


わかった。

果てしのない
旅路だな、
と。

そして、
今、がある。

ここから
見上げる
私、がいる。

なるほど、

すべては
一つ。

星々に見える
彼らは、

ファミリー
でもある。

なるほど、

すべては
一つ。

私はさっきから
ずっと、

たった一つの
道のみを
見つめている。

・・・・・・

幻の私は、
それはもう、

愛おしいよ。

戻ろうと
思えば、

またすぐにでも
戻れるよ。

でも、
それを楽しむ
だけの
時間はなくなって
しまった。

もう、
お遊びは
終わりだな。

つづく

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