光のように
見えて、
実は
固体だった。
カチカチの。
トゲトゲの。
しかしそいつは
光のエネルギーに
満ちていた。
ただ
あまりにトゲトゲ
なので
触れることは
できない。
触れた瞬間に
手に
穴が空くよ。
とても
巨大でもある。
扱いきれる
ものじゃない。
だから
好きなように
放っておく。
勝手に
そいつの
やりたいように
やってもらえれば
いい。
私の中心核の
話さ。
自分の中心核
なのに、
自分では
全くもって
制御できない。
正確に言えば、
制御できる自分に
なるように
ずっと
頑張ってきた。
制御できるように
なったことも
ある。
が、その度に
そいつは
私の制御を
必ず、超える。
必ず。
おかげで
セルフコーチング力は
高まったが、
どれだけその
力を
高めても、無駄だ。
最初から
わかっていたよ。
土台、
そいつの制御など
無理な話だ。
というわけで
やっと
「諦め」がついた。
最近のことだ。
57年近くも
足掻き続けたよ。
諦めるのに
57年近くも
かかってしまった。
まぁでも
ちょうどよい
タイミングだ。
ここからは
「諦め」の人生。
私はただ、
自分自身に
委ねるだけ。
これは
主体的、と
言えるのか?
わからない。
わからないが、
覚悟はもう
できている。
つづく