むしろ
いっそのこと、
思いっきり
背後から
背中を
突き刺された方が
いい。
巨大な
槍で。
その槍の
鋒は、
腹まで貫通する。
大きな穴が
私の体の
ど真ん中に
空く。
私は
中心核を
失い、
倒れる。
ただ、
倒れる。
そして
二度と
起き上がれない。
むしろ
これくらいの
方が、
中途半端じゃなくて
良い。
どうせなら
そこまで
自分を
投げ打ちたい。
だが、
相手は
そうさせては
くれない。
その人には
躊躇が
あり過ぎる。
だからこそ
その人は
通常の歩みも
中途半端に
なってしまうのだ。
自分は
間違っているのでは
ないか?
という視点を
持つことは、
謙虚で良いことだが、
それは結局は
自分を
悪い意味で
守るためだけの
ものではないか?
道が
開かないのは、
その
守り、のせいでは
ないか?
自身の
本当の魅力は、
本領は
そんなものでは
ないと、
本当は自分が
一番よくわかっていて、
しかし
本領発揮が
怖い、
面倒臭い、
ので
いつまでも
中途半端な
歩みのまま。
だから
これだけ
言われても、
私に反発すら
できない。
もっと
怒れば
良いのに。
怒りによって
自分を
開放すれば
良いのに。
怒りやすい
ように
私は
背まで向けた
のに。
パチンと
背中を
叩く程度の
その反発じゃ、
道は
開かんよ。
人生の
分岐点。
ここで
自分を出さねば、
どこで
自分として
生きるのだ?
つづく