
それは
情熱
というもの
だろうか?
情熱。
情の熱。
いや、
それよりは
もっと
深い気がする。
もっと
安定した
根源的なもの
のような
感じがするよ。
あえて
言えば、
命の光
かな。
生命そのものが
持つ
エネルギーの
源のようなもの。
それはもちろん
誰にでも
あるが、
その人のは
格段に大きく
感じられた。
「私には
情熱というものが
ないんですよ」
わかる。
わかる気が
するよ。
情熱とは
一時的に湧き上がる
エネルギー。
湧き上がったり
枯渇したり。
そういったもの
ではないね、
その人から
感じられるのは。
それは、
永遠
とか
悠久
という言葉が
ピッタリくる。
そんな光を
その人は
ダイレクトに
私に向けてくる。
すごい
人だ。
あなたには
情熱は
必要ないんだな。
その
根源力だけで
動き続けて
いや、
生き続けて
きたんだな。
若さの特権
ではない。
年齢を重ねれば
それはもっと
強く深く
広がるだろう。
特別な人
じゃない。
これからは
こういう人が
普通
になって
いくのだろう。
つづく