傷ついてもなお

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傷つけられて
ボロボロに
なっている人が
いる。

今、
目の前に。

手の施しよう
がない。

何もできずに
私はただ
茫然と
見つめる。

見守る。

祈る。

これしか
できない。

・・・・・・

自力で
立ち上がろうと
言うのか。

どうみても
無理だと
思う。

でもその人は、
ヨロヨロの
足で、

自分の体重を
踏ん張り
支えようとする。

無理だよ。

どう見ても。

・・・・・・

人には
耐えられることと
耐えられないこと
がある。

皆、
一人で何とか
しようと
思い過ぎだ。

自力で進もうと
し過ぎた。

自律した人
とは、

どこまでを
自力でやり、

どこから
人に任せるか?


明確に判断、
実行できる人だ。

依存になっては
ならないが、

私達は
助け合いながら
生きる存在だ。

・・・・・・

とはいえ、
自力で立とう
としている人の

手を取る
ことは
私にはできない。

見守ること
しか。

助けたい
助けたい
助けたい、


私の心は
叫んでいるが、

体は
動かない。

・・・・・・

無理だと
思っていた
その人は、

なんと
自力で
立ち上がった。

シンプルな
驚きが
私を満たす。

私は
「人」というものを
みくびっていたのか?

人の可能性を
軽んじて
いたのか?

という問いが
湧き上がる。

答えは
わからない。

ただ、
しばらくは
この問いと
向き合いながら
進むことにしよう。

つづく

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