怒りと悲しみの世界に

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後ろから
大きな波に
押されている。

もはや
私に
意図はない。

人間としての
欲は
もちろんあるが、

まぁ、
健康な範囲の
ものだし、
小さなものだ。

だから
執着すべきもの
もない。

そう思えるように
なって
軽くなったら、

後ろから
大きな波に
押されるように
なった。

人智を超えた
感覚。

最初は
怖かったが
今はもう慣れた。

・・・なんて
思っていたから
余計に
強く押されるように
なった。

もう自分で
止めることは
できない。

とっくに
諦めては
いたが。

・・・・・・

こんなに心は
晴れ渡って
いるのに、

私の中の
どこかが
大きく
荒れ狂っている。

それは
怒りとも憤り
とも言えるし、

悲しみとも
言える。

晴れ渡った心に
焦点を当てれば、
ずっと
ここにいたいな、
とは
思うよ。

が、
今一度、私は

いや、
正確には、

ここからこそ
私は、

自らの憤りや
悲しみに
焦点を
当ててみたい。

私には
やるべきことが
まだ
たくさんある。

・・・・・・

こうして
みると、

世の中には
余分な憤りや
悲しみが
溢れている。

憤りとか
悲しみそのものは
とても大切な
ものだ。

だけど
余分なそれらに
惑わされて、

必要のない
執着が
世間を席巻
している。

もっと
人間らしく、

健康的に、

憤ったり
悲しんだり
できるといい。

そんな世の中に
なるためにも、
もう少し
世間に
分け入って
いこう。

・・・・・・

涙、を
感じる。

深くて
冷たい涙。

人はもっと
あたたかい
涙を
流せるはず。

たとえそれが
怒りや
悲しみで
あっても。

みんな、
冷たくなって
しまったな。

私にできる
ことは
数少ないかも
しれないが、

やれることは
すべて
やってみようと
思うよ。

つづく

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