絶望したなぁ

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耕し続けて
きたものが、

ようやくに
して

芽を
出し始めた。

初めての
人と
出会えば、

それは
よくわかる。

変わったな。

本当に
そう
実感する。

・・・・・・

以前は、
耕す大地そのもの

なかった。

言ってみれば、

ドロドロの
沼のような
状態。

そこに
立つことすら
できない。

こんな状況で
どうやって
耕すんだ?

さすがに
絶望的になった。

それでも
やれるところ
から
始めた。

小さく
小さく
だったが。

・・・・・・

だから
大きなことは
当然、
できなかった。

ほんの、

手で
掬い取れる
くらいの

小さな
小さな
土を、

まずは
健康にする
こと。

それを
地道にやって、

それだけでも
長い年月が
かかり、

ようやく
畳一畳分
くらいの
土地ができて、

そこに
最初の種を
植えてみた。

ところが
ようやく創り出した
大地と
種が
合わず、

種は
芽も出さずに
死んだ。

その時の
私は
膝が崩れるように
ヘナヘナと
しゃがみ込み、

もう本当に
今度こそダメだ

泣いた。

・・・・・・

あの
絶望感に
比べれば、

今の
なんと希望に
満ちたことか。

よく
ここまで
来れた、と

たまには
自分を
褒めようか、
と。

やっぱり、

私達には
できることしか
できない。

できないことは
できない。

できないことは
諦めて、

できる最大を
やり続けよう。

そうすれば、
なんとかなる
ものさ。

つづく

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