一度、落ちた人へ

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何かに
ぶら下がって
必死に
しがみついて
いる。

落ちない
ように。

しかし
もう疲れて
しまった。

手も
痺れている。

きっともう
限界だろう。

あとは時間の
問題。

きっと私は
落ちていく。

ずっとずっと
そんな目で
自分自身を
見つめていたのだと
思う。
今となっては。

だから実際に
落ちたときは、

なぜこんな
ことに?
という意識は
起きなかった。

あぁやっぱりな。
ついにきたか。

・・・と。

むしろ、
思ったよりも
遅かったな。

・・・と。

落ちるところまで
落ちてしまえば、
あとは
浮上するしか
ない、
ということも
わかっていた
はずなのだが、

落ちている
のに、
私は
重力に逆らうように
手足をバタバタとさせ
暴れ、

そして
疲弊し尽くした。

きっと
素直に落ちて
いれば、
もっと早く
浮上できただろう。

もっと楽に
復活
できただろう。

が、
そうは
ならなかった。

わかっていた
のに、
その
わかっている
自分に
蓋をしていた。

わからない
フリをしながら、

足掻き続けた。

それは
人間という存在に
対する
反抗でも
あっただろう。

人間が
嫌いだったのだ。
心底。

しかしそれでも
底まで落ち、
再び
浮上する。

人は
永遠に
落ち続けることは
ない。

落ちたら
浮上しか
ない。

その真理を
改めて
実感した私は、

しかし
浮上にも
非常に長くの
時間をかけた。

落ちるのに
時間がかかった
分だけ、
浮上にも
時間をかけた。

おかげで
浮上の落とし穴も
理解することが
できた。

まぁきっと
最初から
知っていたこと
ばかりなんだろうけど。

でも一つ一つを
しっかり確認し
自覚することで、

人へのサポートが
できるように
なった。

落ちる時には
落ちるべき姿勢が
ある。

浮上する時にも
しかるべき
姿勢や態度、
生き方がある。

それを
無視したり
反発すれば、

浮上し切る
前に
再び、
落ち始めてしまう。

浮上し切る
ことが
本当に必要だ。

浮上できた
ようで
浮上し切っていない
人は多い。

私はきっと
そういう人をこそ
サポートさせて
いただいている。

一度でも
落ちた人は
強い。

と、
言われるが、
本当に
そうだろうか。

落ちた人には
落ちた人特有の
弱さが
確かに存在する。

その弱さに
流されぬよう。

ある時は
サポートの領域を
超えて
引っ張りあげる
ことすら、
今の時代は
必要になってきた。

もうあなたは
落ちている
場合ではない。

浮上し切った
その後にこそ、
あなたの
本当の人生が
ある。

まずは
その
スタートラインに
立つべきだ。

早急にね!

つづく

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