
こんなに
広い草原で、
ただ
気持ち良い
風が吹いて
いるだけなのに、
どうして
壁だらけだ、
と
言うのだろう?
壁など
一つもない
のに。
自分で
創り出した
幻影。
人はそれに
惑わされる。
それは
重々、
わかっているが、
しかし
どうみても、
進まない言い訳を
続けているだけ
に見える。
進まない、
と
決めている人は、
あらゆる
言い訳を
思いつく。
自分が言い訳を
している、
という自覚を
自ら消すために、
これは
真実である、
という
思い込みを
自分に刷り込み
続ける。
こうなると
もう
他者からは
何のサポートも
ヘルプも
できない。
祈りながら
見守るしかない、
という
状態に入る。
せめて
自分が逃げている
ことを
認識してほしい
のだが、
まぁそれが
できるくらいなら、
ここまでの状態には
ならないだろう。
茫然と
見守るしかない
人。
残念ながら
そういった人達が
何人かはいた。
一度、
彼らの視界を
体験したことが
ある。
世界が
歪んでいた。
とても
気持ち悪い
もの。
その気持ち悪さ
を解消、
または
逆に
それに慣れるため
の選択。
あぁなるほど、
彼ら自身は
そのように
認識しているのか、
と
驚いた。
世界を
歪ませている
のは、
自分自身だと
知らず。
歪ませること
そのものに
甚大なエネルギーを
費やし、
それだけで
ボロボロに
なり、
残ったわずかな
エネルギーだけ
で生きている。
きっと彼らは
被害者だ。
自らを
被害者として
設定している。
彼らの視界
になることで、
なぜそんな
面倒なことをするのか?
が、
少しわかったような
気もするが、
でもやっぱり
わからない。
もっと
普通に生きれば
いいのに、
と思う。
普通に生き、
普通に進む。
世界を
歪ませるほどの
パワーがあるなら、
もっと
自然に一歩を
出せばいいのに、
と。
あぁやっぱり
わからない、
・・・な。
つづく