確かに夕陽だった

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オレンジの
光を
確かにずっと
感じていたんだ。

眩しいな、
というくらいに。

でも
セッションが
終わってみると、

窓から
見えるのは
重い雲々。

今にも
雷雨になりそうな。

でも
眩しかったんだ。

あれは
物理的な光
だった。

確かに
そうだった。

が、
その気配も
なし。

幹部の
Aさんと
Bさん。

崩れ落ちそうな
酷い状態が、
1ヶ月以上も
続いた。

各々の
心の中も
そう。

関係も
そう。

でもここで
崩れれば、
間違いなく
会社全体も
崩れる。

その
ギリギリの
ところ。

繊細さと
大胆さが
必要とされる
日々。

でもやっと
突破口が
開いた。

久しぶりの
明るい
笑顔。

Aさんと
Bさんが
私の目の前で
向かい合って

笑い合って
いる。

安易に
奇跡とは
言いたくないん
だよ。

そうそう
都合よく
奇跡など
起こらない。

全て
必然的な
ステップの
成せる業。

それは
わかって
いるよ。

でも私も
人間だ。

言わせて
くれよ。

これは
奇跡だ。

で、
夕陽の光
まで
感じたし、

後ろに
目はついて
ないけど、

でも
普通に
見えたんだ。

お二人が
笑顔で
部屋を後に
して、

夕陽を
見ようと
振り返ったんだ。

でも、
曇天の空。

雨も
降っていた。

あれは
お二人の
光だったか?

いや、
本当に
普通に
夕陽だったん
だけどなぁ。

つづく

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