
ゆっくりと
渦を巻きながら
水が
抜けていく。
果てしなく
広がる
海なのに。
世界が
壊れようと
いているのか?
渦の中心
から
何かが
現れた。
スーッと
こちらに
向かってくる。
まるで私に
最初から
呼ばれてきたかの
ように。
あなたが
私を
呼んだのですか?
と、
それは言う。
いや、
呼んだ覚えは
ないけど・・・。
でも確かに
あなただと
思うのですが。
いや、
あなた以外は
考えられない。
そうは
言ってもねぇ。
まぁでも
これも何かの
ご縁かな。
君は何者なの?
あなたを
助けるために
きました。
ますます訳が
わからないな。
私は助けを
呼ぶことはない。
あぁなら、
やっぱり
あなたです。
私の目的の人は
決して
助けを呼ばない
人だからです。
そうなの?
何を助けてくれる
と言うの?
あなたが
今、
困っていることを。
困っていることは
確かに
たくさんあるけど、
何だろうな?
助けを呼ぶことでは
ない、というか。
大丈夫
ですよ。
何が?
もう、
完了しました。
何が?
完了したので
大丈夫です。
それ、はまた
スーッと
去って行った。
何だったの
だろう?
何の
助けだろう?
つづく