
青い光が
観えるな、
と
思っていたら、
それが徐々に
固まり、
一つの球となり、
地球と
なった。
美しい
地球。
それを
眺めている
うちに、
ふと気がつくと
私は地球に
取り込まれていた。
窮屈だ。
あんなに
美しいのに。
窮屈だ。
見た目の
美しさと
感覚が
一致していない。
あぁこれが
今の地球、
つまりは
私達の
課題か、と
思った。
窮屈な感覚
はきっと
余分なもの
たちの
存在による
のだろう。
本来はもっと
一貫性のある
シンプルな
星であり、
私達であった
はずだ。
邪な考えを
私達は
持ち過ぎたな。
邪な考えが
あるのが
人間とも言えるが、
それにしても
ちょっと
多過ぎたな。
おかげで
地球が私達を
必死に
支えていてくれる。
私達は
自力では
立っていられない
私達に
なってしまったのだ。
・・・・・・
ポンっと
地球から
外に出た。
また
先ほどの
ように、
目の前に
地球がある。
守りたいな、
と
純粋に思うが、
地球を
追い詰めている
のは、
私達自身だ。
守るなど
烏滸がましい。
まずは
私達自身が
しっかりせねば。
・・・と、
地球は
青い光に戻り、
分解され
散っていった。
そうならぬ
よう、
私達がすべき
ことは多い。
地球が
散ってしまわぬ
ように。
つづく