
無理矢理に
扉を
こじ開けた
わけではない。
なのに、
あんなに
固く閉ざされた
扉が
開いた。
まるで
自ら開いた
ように。
なぜ
こんなに簡単に
開いたのか?
理由が
わからない。
きっと
何かが
変わったのだ。
大きく。
何かが。
・・・・・・
大きな川の
対岸に
薄ぼんやりと
みえていた
ものが、
突然、
眼前に姿を
現した。
まるで
川などなかった
かのように。
あの大河の
流れを
どうやって
越えてきたの
だろう?
理由が全く
掴めない。
・・・・・・
不可能が
可能となる。
その流れ
の
前兆か?
それとも
ただの
まぐれか?
現時点では
何も
わからない。
わからない
まま
進むしかない。
きっと
未来のどこかで、
今を振り返り、
あの時は
ああだった、
と
分析・解説
できるのだろう。
が、
今は
わからない。
それで
いいか。
このまま
進んでみよう。
つづく