
長い長い
階段だ。
永遠に
続いているように
見える。
遥か
雲の上まで。
ただ、
ゴールは
わかるのだ。
目には
見えないが。
存在は
感じる。
ハッキリと。
距離も
わかる。
どれくらい
時間が
かかりそうか、も。
だから
焦るんだけどね。
・・・・・・
階段は
一つも踏み飛ばしては
ならない。
一段一段
丁寧に。
しっかり
味わいながら。
その一段の意味を
感じ取り、
理屈ではなく
深い部分で
理解を得ながら。
これを
せずに無理に
進めば、
すぐその先で
躓いて
落っこちてしまう
のは
よくわかっている。
だから
丁寧過ぎるくらい
丁寧に
ここまで来たんだ。
・・・・・・
そうは言っても
だいぶ、
スピードアップは
してきた。
昔を
徒歩の速さだと
したら、
今は
ジェット機並みだ。
が、
それでも
遅過ぎる。
光速で進める
くらいに
ならねば。
・・・・・・
一段一段の
ステップの
大きさ。
それも随分と
大きく高く
なった。
昔の自分で
あれば、
それをステップだとは
思えず、
ただの果てしない
壁としか
認識できなかった
だろう。
・・・・・・
ところが
ここに来て、
一段抜かし、
二段抜かし
で
進んでもいい、
という
了解がきた。
自分自身が
そのように
自分に
伝えてきた。
理由は
わからない。
いや、
わかる気は
する。
良い意味でも
悪い意味でも
一段一段では
もう
立ち行かない
のだ。
・・・・・・
だから私は
ここからまた
生き方を
変える。
変えねば
やっていけない。
どう変える
かは、
頭ではよく
わからない。
が、もうすでに
よく
わかっている
自分はいる。
だから、
そんな自分に
身を預ける。
好きに
やってくれ、
とね。
つづく