そんな簡単ではない

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中心核が
ゴニョゴニョと
揺れている。

揺れている
時点でもうそれは

中心核とは
言えない。

新しい中心核を
見つけるしか
ないが、

その人は
これまでの
中心核に
執着している。

私は自分を
変えたくない!


叫んでいる。

・・・・・・

後ろから
押される。

前のめりに
倒れそうに
なる。

もう、
これまでの
中心核では
立っていられない
ことは

一目瞭然だ。

なのに
まだ、

こだわっている。

自分を
変えたくない!

かつての自分

しがみついている。

・・・・・・

滑稽だと
思うかい?

笑える
かい?

笑えない
だろ。

それが
人間だから。

あの人も
そうだけど、
私達も
似たようなものさ。

中心核を
変えるのは
怖いもの。

いざ
自分がそうなれば
わかる。

その
あまりの
恐怖を。

・・・・・・

言うは易し
行うは難し。

客観的に
見つめ
評論するのは
誰だって
できる。

自分事に
なった時に
私達は
知るんだ。

自分の
正体と
不甲斐なさを。

・・・・・・

で、
堕ちるんだ。

結局、
自分は
何もできない
ではないか、
と。

口先だけでは
ないか、
と。

あまりの
自身の
情けなさを
目の当たりにし、

泣きつくし、

後悔し尽くして
堕ちる。

徹底的に
そうなって
初めて

芽生える
ものがある。

それが、
真の強さだ。

そうして
初めて私達は

中心核を
入れ替える
ことが
できるようになる。

だから
小手先で
「やった風」で
満足せず、

とことん
痛い目に
遭った方が
早いんだよ。

つづく

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