まるで
孔雀が
羽を広げたような
インパクトで、
その人は
笑った。
あぁこれは
もう
道は開くな、
と
直観した。
あとはもう
話すことは
なし。
雑談くらいで
私は
切り上げた。
・・・・・・
道を開くだけ
の
準備ができたな、
というところで、
基本、
私は引く。
あとは
本人のやること
だ。
コーチは決して
やり過ぎては
ならない。
・・・・・・
ここからは
この人の
自力で
行けそうだな、
と
思える、
さらにその
一歩手前で、
私は
引くように
している。
自力プラスα
の場所。
少し
無理をする
場所。
その絶妙の
場所がある。
そこを
逃さずに
引く。
引いたら
一切、
力は貸さない。
ヘルプも
サポートも
しない。
・・・・・・
コーチという
役割において
だけでは
ない。
家族に対しても
基本、
私は同じ
スタンスだ。
なぜなら
私は
このスタンスこそが
人を尊重する
ということだと
思っているし、
人の尊厳を
守る、
ということだとも
思っているから。
その人の
人生は
その人のもの。
その人で
しか
立ち向かえない
課題や現実が
目の前に
くる。
それは本来は
自力で
越えていくこと
こそが、
人生の価値。
ここを
外しては
ならない。
ここが
わからない人は
人のサポートは
してはいけない。
つづく