描いてはならない

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その人は
美しく
体を逸らしながら
踊っていた。

それは
喜びに
満ち溢れて
いた。

可能ならば、
永遠に
このまま
踊っていたい。

という
意気に
溢れていた。

・・・・・・

夢に
向かう。

その夢が
何かは
わからなく
とも。

この一歩、
この選択が

間違いなく
夢に近づく
ものだと、

心では
なく

体が
そう反応、
判断
していた。

・・・・・・

夢は
描くな。

と、
よく私は
伝える。

描いた
夢は、

ただ
描いただけの
夢だ。

それは
本物では
ない。

その人に
とって。

夢とは
すでに最初
から
その人の
深奥に
存在するもの。

それは
簡単には
浮上しない。

着々と
粛々と

目の前に
現れる現実と
向かい合い、

今を
丁寧に
生きる。

試行錯誤を
何千何万と
繰り返し、

しかし
それでも
腐らずに
丁寧に
生き続ける。

日々の
生活を
大切にして。

とても
地道なこと。

だが、
とても
1秒1秒が
光に満ちた
もの。

そういった
美しい生き方
を、

噛み締め
ながら
続ける。

その先に
こそ、

深奥の夢

浮上する。

それを
確かに
感じる時、

その人は
美しく
踊り始める。

喜びの
舞いを。

・・・・・・

難しいこと
なんて
本当は
一つもない。

自分に
できることを
誠実に
やり続ける
だけ。

それが
生きる
ということ。

自分を
死なすのでは
なく、

日々を
生きること。

だから
夢は
見つかるん
だよ。

夢は
描いては
ならない。

つづく

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