岩の塊の
ようなものが、
その人の
中で
くるくると
回っている。
きっとあれは
頑なな心。
本来は
ずっと以前に
捨てるべき
だったもの。
それが
あんなにも
回転している
ということは、
もう
限界なの
だろう。
あれを
維持させる
ことが。
にも関わらず、
その人は
渾身の
エネルギーで
それを
維持しようと
する。
そんなことに
力を注ぐよりも
もっと
すべきことが
あるだろうに。
・・・・・・
変わる準備が
整っているのに
顕在意識が
変わろうと
しない。
ぐんぐん
変わっていける
だけの
パワーがすでに
あるのに、
顕在意識が
これまでの
自分の考え方や
行動パターンに
固執する。
・・・ということは
実に多い。
別人に
変わるわけでは
ない。
より
自分らしく
なっていくだけだ。
本来の自分に
近づいて
いくだけだ。
なのに
「これまでの自分」
こそが
自分であると
無理矢理に
信じ続ける。
そして
自分の内側から
湧いてくる
自らの
「変わろう」という
意志を
自ら
潰しにかかる。
内面的に
常にそれを
するので、
外部からの
働きかけには
非常に敏感で、
私が
少し近づく
だけで、
すごい
拒絶感がくるか、
もしくは、
ピューッと
逃げていく。
そうなると
もう、
他者である
私には
何もできない。
・・・・・・
人は
そもそも
変わり
続けたい
という
本能を
持っている。
だから
体の細胞だって
次々に
入れ替わる。
人だけじゃ
ない。
世の中の
あらゆる存在は
固定化
されていない。
すべてが
変わり続けて
いる。
時間とは
「変わる」
ということと
イコールだ。
時間の
流れの中で
生きている以上、
「変わる」
ことに委ねるのは
私達の宿命だ。
それを拒む
心は
当然ある。
しかしそれが
大本では
ない。
それは
慎重に変わる
ための
補助輪の役割
としての
心だ。
だから
補助輪を
目的にしては
ならない。
私は
決して
変わるもんか!
と
そこに
真剣になる生き方は
辛くて
悲しい。
・・・・・・
何がなんでも
変わらない
でいる!
と
決めている
人は、
とりあえずは
放っておく、
というのが
原則だ。
それよりも
変わる意志の
ある人達から
丁寧に
サポートさせて
いただく。
それが
原則だ。
が、
ここのところ
少し様相が
変わってきた。
変わろうと
する人達が
安全に
変わっていく
ために、
変わろうと
しない人達を
何とかせねば
ならない、
という度合いが
急激に
高まっている。
やりづらい
時代だ。
でも
やらねば
ならない。
つづく